なかでもこの時期は『たけのこの煮物』!!
祖母の家の裏山で取れるたけのこを、ゴールデンウィークに行くと、
必ず煮ておいてくれる。
正直言って、子どもの頃、タケノコは食べ飽きていた。
というと、贅沢かもしれないけれど、本当に大量に取れるので、
イヤになるほど食べさせられるのだ。
毎年、この時期、毎食毎食、朝から晩まで1週間以上も。。。
食卓に上ると、本当に『またかい!!』という気持ちになったものだ。
でも。
祖母の煮物だけは違った。
本当においしくて、全然食べ飽きない。
いつもお土産に頂いて帰っては、あっという間に食べつくしていた。
前に作り方を聞いたのだけど、
『適当に作っているんだよ。だからわからないなぁ…』
と言って、正しい作り方が分からないままに、ここまできた。
ちょっと甘めで、コクが出ていて、味がしっかり付いている。
油でいためて、鶏肉とタケノコとを煮ているらしい。
でも。何度作っても祖母の味には全然到達しない。
同じ味が出ない。
煮物って、本当に奥が深くて難しい…
さらに祖母は、羊羹などの和菓子を作るのも上手。
私が洋菓子より和菓子が好きなので、遊びに行くと時々、
羊羹を作ってくれていた。
他のいとこたちは(私の妹も)、和菓子が好きだと言うわけではなく、
むしろ苦手だったと思う。
小豆を茹で、つぶして、漉して、
さらしあんの口当たりの良い、甘さ控えめの羊羹。
手間隙かけて作ってくれていた。
おはぎも、こしあんで丁寧に作ってあって、
よくごちそうになったなぁ…
おふくろの味って言うと、母はもちろんなのだけど、
このタケノコの時期、どうしても祖母の煮物を思い出す。
その祖母も、昨日。
とうとう祖父の待つ所へと旅立っていった。
優しくて、穏やかで、一度も怒った事がないような、ステキな女性。
さらに、控えめで、自分のことより人のことを大事にするような、
そんな祖母だった。
晩年は脳梗塞のせいで、寝たきりで、記憶も曖昧だったりしたけれど、
最後まで穏やかな人柄のままだった。
私はイナカの長女で、父はイナカの長男。
いまだに『家』というものが存在して、本来ならば、私は婿を迎え、
跡を継ぐべきだったらしい。
祖母も密かにそう願っていた。と、私は聞いたことがある。
でも私は。
祖母からも祝福されてお嫁に行った。
そう思うと、祖母の亡き今。私は頑張らなくちゃいけないように思う。
(義両親には負けないぞ!!)
立て続けに悲しい事が起こっている気がする。
だけど私にも祖母の血は流れている。はず。
穏やかさをもうちょっと身につけ、相手の立場に立って行動できる、
そんな人になれるように努力しよう。
あと数日で、祖母と永遠の別れをしなくちゃいけない。
今は、まだちょっと。
寂しい…
ご協力いただけると嬉しいです☆




